どうも、HHKBがあれば毎日ハッピーハッキングな管理人(@GadgetJP2012)です。
今回は「HHKB Professional 2」長年の愛用者による待望のPFUの新作キーボー「HHKB Professional HYBRID Type-S」のレビューをお届けします。
まず結論を先に述べるなら「HHKB Professional HYBRID Type-S」はちょっと別格です。こんな感じでしょうか。
これまでずっと触れてきた「無印HHKB(Professional&Professional 2)」。憧れだった「Type-S」は今回が初体験。
「新旧HHKBの比較」だけでなく「無印とType-Sの比較」といったHYBRIDな視点からの意見や感想をお届けできるのかなと。
一部、動画も交えて解説しています。
「これまでのHHKBとの違い」や「HYBRIDの実力」に興味のある方はぜひお付き合いを。
それではよろしくお願いします!
- とにかく新HHKB(Professional HYBRID)が気になる方
- Bluetoothの接続切れやチャタリングなどが心配な方
- これまでとの違いやHYBRIDな仕様が気になる方
- 打鍵音や打鍵感を確認してみたい方
- 「Classic」と「Type-S」の違いを知りたい方
- MacとWindows端末で共有しても大丈夫?な方
【初日レビュー】待望の新HHKBを開封!
ついに来ました! 新しいHHKBです。待望のHYBRID化です!!
一新されたライナップには驚きましたが、それ以上に待ち望んでいたHYBRIDです。有線と無線が共存する世界線。
永らく「HHKB Professional 2」を愛用し続けてきた人間として、これはもう居ても立っても居られない。
ラインナップや価格の比較などはすっ飛ばし。何の躊躇もなく以前から心に決めていた「最上位の英語配列/白/無刻印」モデルの購入ボタンを押し込んでいました。
購入したのはHHKBフラッグシップモデル「PFU HHKB Professional HYBRID Type-S 無刻印(PD-KB800WNS-KBRFHHC)」。
購入時は「新HHKB発売記念キャンペーン」が開催されており、プレゼントとして専用のキーボードルーフが付いてきました。
それではさっそく開封です。
Professionalな「HYBRID」のロゴ。良いですね。興奮します。
憧れだった「Type-S」。フラッグシップの証。
「HHKB Professional HYBRID Type-S(!)」
輝いています!(テーブルが)
やっぱり純白は素敵。HHKBはこれに限ります。白の無刻印。
プレゼントのキーボードルーフの方もチェックします。
これ別途購入すると4,400円するんですね。うん、高いw いえ、キャンペーンに参加できお得でしたね。
カラーはスモークではなく「クリア」を選択。スモークではこの美しいキートップを眺めることはできません。当然の選択。
これまでHHKBは裸のままで使っていました。これからはもう少し大切に使っていきましょう。
Professional 2用にもう1つ欲しくなりますね・・・。どうしよう?
(追記)購入しました。
【比較】新HHKB vs. 旧HHKB 詳細チェック
HYBRID到着から一夜明け、少し落ち着いたところで外観などのチェックを。
今回の「HHKB Professional HYBRID Type-S」とこれまでの「Professional 2」を並べつつ、気づいた点や率直な感想などをお伝えします。
「新旧比較」とはしましたが、「静音モデル(Type-S)」と「通常モデル(Professional 2)」との比較と読んでもらうのも良いでしょう。
刷新されたコネクタや電源まわり
我が愛機「HHKBProfessional 2」との比較。
Type-Sでは背面のUSBハブが廃止されているのがわかります。また、「DIPスイッチ」は背面から底面に移動しています。
HYBRID Type-Sの背面。電源ボタン、電池ボックス、USBコネクタ。
まず注目なのがコネクタに「USB Type-C」が採用されたこと。「USB Micro-Bコネクタ」からの変更です。
これからは世の中もどんどんType-Cなんでしょうね。自宅メインでの使用なので、基本こちらから給電しながら使うことになるはずです。
ただし、製品には「USB Type-C」ケーブルは付属しないので注意が必要です。
管理人はモノが届くまで気づきませんでした。が、Amazonがあれば翌日には届くんですよね。Amazon凄い。
その一方で電源にはこれまでのBTモデル同様の電池式が採用されています。
HHKBは馬の鞍にも例えられるようにかなり長寿命なキーボード。それだけに消耗する内蔵バッテリーではなく、より長く使い続けるために電池式を採用したとのことらしいです。
これもHHKBのこだわりなんでしょう。
また、一般的な乾電池なら電池寿命は3ヶ月程度とのこと。
ちなみにType-Cからの給電時は電池なしでもBluetooth接続&マルチペアリング可能。これは便利。
【動画で比較】圧倒的な安定感!
高さ、サイズ感などは当然のことながら。
湾曲したカーブ構造はやはり美しい。タイピングの安定だけでなく疲労感の軽減にも大きく寄与しています。
チルトを最大にしての比較。
キーボード底面のチルト機構は2段階。不使用時の「低」から「中」「高」と3段階の高さ調整(傾き調整)が可能です。
HYBRID Type-Sのチルト機構もこれまで使っていたProfessional 2と比べるとかなりスムーズに動作します。
HHKBの底面を確認します。目につく違いはストッパーの形状と配置場所(個数)。
ストッパーの比較。これがけっこう効いてきます。
ストッパーの違いからくる打鍵時の安定感の差が思いのほか大きいのです。
【Professional2 vs. HYBRID Type-S】
安定感の比較 上がType-S 下がP2 pic.twitter.com/TIragoyQVW— 林檎時計@Apple Watchがある生活 (@GadgetJP2012) December 13, 2019
入力時の微妙なグラつきが気になっていたProfessional 2ユーザーさんにとっては見逃せないポイントのはず。
【動画で比較】新旧HHKBの打鍵音の違い
同じHHKB Professionalシリーズでも「Type-S」と「無印」(現在は「Classic」)とでは打鍵音や打鍵感が違うはず。
でも、実際どの程度?
ということで、打鍵音の違いの聴き比べを。実際に聴いてみてください。
【Professional2 vs. HYBRID Type-S】
打鍵音の比較 上がP2、下がType-S pic.twitter.com/WaOZcdPrcV— 林檎時計@Apple Watchがある生活 (@GadgetJP2012) December 13, 2019
こんな感じ。ここはグダグダと説明する必要はないですよね。「ただただ最高です。」
打鍵感の比較
正直なところ、打鍵感については
「あ、これはProfessional 2の方が良かったかも、、」
が第1印象でした。
ただ、これはあくまでも「慣れ」の話。なにせ、HHKB Professional 2との付き合いは長かったので。
感覚的な例えになりますが
Realforceは落ち着いた感じのスコン
(安心感はあるんだけど、ずっと付き合い続けるのはちょっと疲れる)
HHKB Professional 2は元気なスコンスコン!
(あのタイピング音と微妙な跳ねっ返り具合はその気にさせられる)
なのに対して
HYBRID Type-Sは乾燥した空気が漏れ出てくる様なストン?
(小学校の音のならないピアノの鍵盤を押さえるイメージ)
感覚的ですねw
なんというか、「あれ?」っていうのが最初に来るんです。これが本音。
本来なら飛んで来るはずの音が飛んでこないし、指先に感じる微かなんだけど、でもしっかり意思をもって対抗してくる様なあの感覚も来ない。なんというか、無抵抗で肩透かし。そんな感じ。
でも、これこそが「Type-S」が「S」たる所以なんですね。
Type-Sの「S」は「静寂(Silent)のS」。
確かにそうなんだな、と。
そして、1時間ほど新しいHHKBを叩き続けた頃に気づきます。
「あれ? 手も指もまったく疲れていない!?」
「Type−S」は僕の存在を何の抵抗もなく受け入れてくれるんですね。楽。そこには「Professional 2」にあったようなある種「攻略する楽しさ」はありません。
でも、必要なのは「攻略すること」じゃなかった。ほんとうに必要だったのはもっと自然に一緒に過ごせる相棒です。
なんというか、Type-Sはそんな感じ。
そして、この抵抗の無さが生み出すのがスピード。
Type-Sの「S」は「高速(Speed)のS」。
あの気の強さすら感じさせる微妙な跳ねっ返り。これが「Professional 2」を何よりも面白くも楽しいものとしていました。
が、今となってはあんなにも気持ちよくて、楽しくて、打ち心地も最高だったはずのあの「Professional 2」のやんちゃさが、こんなにも僕のタイピング速度の足を引っ張っていたんだな、と。
いや、「Professional 2」は速いんですよ?
でも、「Type-S」を使った今となっては・・・、ということなんです。
あの「ちょっとした跳ねっ返り」がない。たったそれだけのことで、これがもう、キーボードの上で指が回る、回る。
触れば触るほど、といっても、まだ2日ほどしか経っていません。
ですが、今となってはこの「HHKB Professional HYBRID Type-S」はちょっと別格です。
Type-Sの「S」は「素敵(Special)のS」。素敵だし素晴らしい。別格です。
バード電子の吸振マット貼ってみました。打鍵感や打鍵音も比較しています。
「HHKB Professional HYBRID Type-S」の気になる点
ですが、一部気になる点、心配な点も。こちます。
気にしている方も多いであろうBluetoothの接続具合。これはかなり安定しています。
少なくとも途中で接続が切れる、ということは起こっていません。これまでのBTモデルではBluetoothについてはマイナスな評価も多かった様ですが・・。
これはBluetoothの世代が進んだ恩恵でしょう。
Bluetooth接続は安定! でも、チャタリングは?
が、チャタります。。厳密にいうとチャタりました。
今のところ、Bluetooth環境で何度か。
頻度は高くないですが、でもこの2日の間に既に何度か「チャタリング(意図しない連続の同文字入力)」が発生しています。
それが長時間続く、ということはないのですが、多分、文章の打ち始めなどに何度か発生しているような気がします。
この点については僕の方のBluetoothまわりや環境を見直しつつ、しばらく様子を見ます。
実はメインで使用しているMacも新しいものに入れ替えて2日目。そちら側の挙動がまだ少し不安定なのか? という気もしています。
例えば、TimeMachine用のハードディスクをここに設置するまではチャタリングもなかったような? とか。
チャタリング。頻度は高くないとは言え、ストレスはたまります。せっかく気持ちよくタイピングしているわけですからね。
追記)チャタリングは解消した模様
追記です。使用3日目に入り、昨日まで何度か発生していたチャタリングの症状は現れなくなった模様。この記事をアップして以降、一度も発生していません。
やはり、入れ替えたばかりのMac、その周辺環境が安定していなかったのが原因かもしれません。しばらくTimeMachineやその他もろもろがガンガン動いていましたので・・。
ひとまず安心。ただ、しばらくは注意して経過を見ておきたいところです。
「HHKB Professional HYBRID Type-S」の使用状況
「HHKB Professional HYBRID」最大の特徴はハイブリット化として大きく強化されたマルチペアリング機能です。
これまでの「Professional2」の有線接続、「BT」のBluetooth接続に加え、最大5台の端末をキーボードショートカット1つで瞬時に切り替え可能に。
ペアリングの切り替えはもたつきもなくスムーズです。
これまでのBTモデルでもマルチペアリングには対応していました。ですが、このワンタッチの切り替え機能は搭載されていません。
いまさらと言えばいまさらな機能ではあります。でも、HHKBで可能になったということに意味があるのです。
僕は今のところ以下の様に振り分けています。
- WindowsマシンからUSB接続&給電
- メインマシンのMacとiPhone、iPadで3つのBluetooth接続
1台のHHKBで複数のじゃじゃ馬たちを乗りこなしていくことができる。最高に爽快です。
DIPはそのままMacおすすめ設定を使用
底面のDIPスイッチです。
写真は初期設定のままになっていますが、「SW2」だけをオンにしたいわゆる「Macモード」で運用していく予定です。
せっかくのHYBRIDです。今回のHHKBはWindowsとMacの両方で使っていく予定。ですが、しばらくはこの「Macモード」のままで様子をみます。
マルチペアリングでのMacとWindowsの共有は可能?
上の通り、Windows使用時もそのまま「Macモード」で接続しています。
細々とした部分では問題もあるのかもしれません。が、現状、Windowsはそれほどハードに使っているわけではありません。(お客様対応と一部モニターなどで一応動かしている程度)
今のところはこのままで大丈夫。
日本語/英語の切り替えも以下のような形で対応しています。
英語/日本語の切り替え
Mac:「左⌘(command)」で英語/「右⌘」で日本語切り替えに設定
Windows:「⌃(control)」+「スペース」で切り替え ※iOSと同じ
僕の用途では「MacかiOSかの違い」(要はこれまで通り)であり、Windowsどうこうはさほど関係なさそうです。
たまに誤ってコマンドキーを叩いた時にWindowsメニュー(?)が表示されてしまうのは面倒ですがw
一応、以下の様なショートカットキーも用意されている様ですが、現状これも未使用です。(のちほど試してみます。)
Winモードに切り替え:
「fn」+「⌃(control)」+「W」
Macモードに切り替え:
「fn」+「⌃(control)」+「M」
このような使用状況ではWindows環境とMac環境の併存も問題ありません。
むしろ、これまではMac用、Windows用、そして、時にはiPad用のキーボードをデスクの上に並べて・・・なんて状態だったのですが、、
おかげで現状、キーボード1台のスッキリ状態です。快適。
HHKB HYBRID「マルチペアリング」関連のショートカットキー
HYBRID化によって「マルチペアリング」まわりのショートカットが複数追加されています。ここは早めに覚えていきたいですね。
以下、自分用メモになります<(_ _)>
ペアリングおよび動作モード切り替え時のキー操作
ペアリング情報登録:
「fnキー」+「Q」(「ペアリングモード」へ)
⇒ 「fn」+「⌃(control)」+「1」〜「4」
ペアリングモード解除:
「fnキー」+「X」
Bluetooth接続先の切り替え:
「fn」+「⌃(control)」+「1」〜「4」
USB接続に切り替え:
「fn」+「⌃(control)」+「0」
HHKBのキーマップ設定ツールについて
キーマップの変更機能。今回のHHKBではこれが自力でできるようになっています。
また、現在はキーマップ変更ソフトはWindows版しか公開されていませんが、Windowsで変更さえすればもちろんMacでも有効になります。
後日、Mac版も公開予定。
が、僕は今のところ一切触っていませんし、今後も触る予定はありません。(多分)これまでずっとこの配列でやってきたし、これからもずっとこの配列でやっていくつもりなので。
※Macの「karabiner」で英語/日本語の切り替えキーの変更のみ行っています。
【まとめ】新HHKBは購入すべき?
新しく迎え入れた「HHKB Professional HYBRID Type-S」。
大絶賛だけではなく少なくとも僕の環境では「チャタリングの発生はゼロではなかった」という点はお伝えしておきます。ちょっと申し訳ないですが・・。
ただ、追記した通り、現在はその症状はおさまっています。
コンパクトすぎる(?)60キー。新規の方は慣れるまでの覚悟は必要
USBケーブルは付属していないので注意
Type-Sはさすがのフラッグシップですね、、
静音性、スピード、そして特別感の「S」は伊達じゃない
給電しながらマルチペアリング、便利すぎ&快適過ぎ!
Bluetooth接続もしっかり安定
が、チャタリング問題以外は上記の通り。満足度は非常に高いです。
もともと手放すことなど一切考えることもななかった相棒です。そこに少しばかりの不満や不足を感じていた部分が軒並み強化。さらには憧れの「Type-S」を手にすることができたのです。当然といえば当然のこと。
で、この新HHKB。「HHKB Professional HYBRID Type-S」は買いなのかどうか?
もし仮に、何かしらの理由でもう1台キーボードを購入しなければならないとしたら、次も間違いなくHHKBを選択します。そして、間違いなく今度も「Type-S」を選択します。
(追記)購入しました。3台目の相棒は「HYBRIDじゃないほうのType-S」。
(2021.05.08 追記)1年半ほど毎日叩き続けて来ましたが、やはり「Type-S」最高です。ただ、昨今の社会を取り巻く状況もあり「HYBRID」な部分はあまり活用できていません。
HHKB3台体制となったため、そもそもペアリングを切り替える必要性自体があまりないというのも理由です。
(追記ここまで)
興奮のあまりダラダラとしたレビューもどきになってしまいしたが、、少しでも伝わるものがあれば幸いです。
今後、もう少し使い込み(チャタリングなども含めて)、今度はもう少し整理した上で冷静なレビューもお届けできればと思います。
でも、良いですよ。さすがに^^
それではまた更新しますね。ありがとうございました!
林檎時計な管理人(@GadgetJP2012)でした。
もっとHHKB HYBRIDについて知りたいですか? こちらの記事もあわせてどうぞ。
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